
2026年9月12日、新光電気は創立80周年を迎えました。
創業時より幾多の困難を乗り越え、今日まで成長を遂げることができましたのも、ひとえにお客様やお取引先様、地域社会の皆様をはじめとする多くのステークホルダーの皆様によるご支援・ご協力の賜物であり、心より感謝申し上 げます。
当社は戦後間もない1946年に、家庭用電球の再生から事業を開始しました。物資が不足していた時代に、限りある資源を有効活用することで社会に貢献したい、そして「未来を照らす新しい光でありたい」という創業の想いが私たちの原点です。電球再生事業で培われた金属加工やガラスと金属の封着技術は、その後の半導体分野への進出を支える礎となりました。そして、それらの要素技術は時代とともに進化を重ね、市場やお客様の多様なニーズに応える製品とテクノロジーへと発展しながら受け継がれてきました。
現在、当社グループは、長年にわたり蓄積してきた多様なコアテクノロジーをさらに進化させることにより、最先端の高性能半導体に欠かせない製品を開発・製造し、グローバルに事業を展開しています。今後も、90年、100年、そしてその先を見据え市場やお客様のニーズを的確に捉え、時代の変化を先取りした革新的な技術や製品の創出に挑み続けてまいります。そして、デジタル社会を支える企業として人々の豊かなくらしと持続可能な社会の実現に向けて貢献してまいります。
AIの急速な普及やデータセンター市場の拡大、自動車の電動化・電子化の進展、IoTの活用拡大をはじめ、新たなテクノロジーが社会や経済のしくみを大きく変えようとしています。こうした技術革新を支える半導体は、今後もその用途をさらに広げるとともに、かつてないスピードで市場が成長することが見込まれています。こうした劇的な環境変化の中で、新光電気グループが長年培ってきたパッケージング技術は、先端半導体の進化を支えるキーテクノロジーとして重要性が高まっており、現在、多くのお客様からさまざまなご要請やご期待を寄せていただいています。
当社グループは、創業以来、半導体分野への進出やグローバル市場への展開、半導体産業における変化への対応など、さまざまな環境変化や課題に直面しながら、その都度柔軟に対応することによって事業を成長させてまいりました。こうした変化への対応を可能にしたものは、創業時より培ってきた技術力やものづくりの力、そして変化に挑み続ける企業文化であり、それこそが当社グループの競争力の源泉であると考えています。中長期的な成長が見込まれる半導体市場にあって、当社グループはこれまで蓄積してきた競争力をさらに進化・高度化させることにより、市場の成長を当社グループのさらなる成長へとつなげるべく、新たな価値創造と企業価値の向上を目指してまいります。
新光電気グループが最先端の技術や製品開発に挑戦し続け、高性能半導体に欠くことのできないテクノロジーとものづくりを世界に提供していくうえで最も重要となる経営資源は「人材」です。多様な考え方や価値観を持った社員が結集し、それぞれの能力を最大限に発揮することによって、新たな発想やイノベーションが生まれ、企業の成長を支える原動力になると考えています。そのためには、社員一人ひとりが自らの価値を高め、企業とともに成長できる職場環境を整えることが不可欠です。当社は、戦後の混乱期において、働く人々の雇用と生活を守ることを創業の目的の一つとして誕生した企業であり、「人への温かさ」を経営における重要な指針として、今日まで事業を展開してまいりました。今後も、人材は最大の財産であるとの認識のもと、「人への温かさ」を私たちのDNAとして大切に受け継ぎ、多様な社員一人ひとりが誇りとやりがいを持ち、その能力を最大限発揮できる職場環境と企業風土の醸成に注力してまいります。
有効な資源のリサイクル事業からスタートした当社は、環境への負荷を低減するという創業時からの精神を受け継ぎ、環境保全を経営の最重要事項の一つと位置付け、これまでグループ全体で環境活動を推進してまいりました。ものづくりを行う企業の責務として、地球環境と企業活動の調和を基本理念とする「環境方針」を定めるとともに、「環境ビジョン2050」により将来に向けて目指す姿を明確にしています。そして、脱炭素社会、循環型社会および自然共生社会の実現に貢献するため、事業活動のあらゆる場面で環境価値の創出に取り組んでいます。当社グループは、「地球への温かさ」を創業から受け継いできた大切な価値観として、今後も、限りある資源やエネルギーの有効活用に貢献する最先端のテクノロジー・製品の開発・製造に取り組むとともに、環境課題解決に向けた活動を加速してまいります。
新光電気は、新たな資本構成のもと、経営体制を一新し、新生・新光電気としてさらなる飛躍を期して新たなスタートを切りました。これにあわせて、当社グループの存在意義等を改めて明確化するために、これまでの企業理念・指針であった「SHINKO Way」を全面的に見直し、新たに「MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)」を制定しました。「MVV」では、当社グループの社会における存在意義や目指すべき将来像、大切にすべき価値観を改めて定義し、全社員が「MVV」を常に意識した行動を実践することにより、企業としての成長を目指してまいります。取り巻く事業環境が急速かつ劇的に変化する時代にあって、この変化は当社にとって、新たな技術への挑戦であると同時に、可能性を切り拓き、今後大きく飛躍するチャンスでもあります。新たに制定した「MVV」を私たちが進むべき羅針盤として、グループ全社員がベクトルを合わせ変革に果敢にチャレンジすることによって、企業価値の向上に取り組んでまいります。
今後も、創業時より大切にしてきた理念やさまざまなステークホルダーの皆様との信頼関係を基盤として、ミッションに掲げた「Brightening the Future」を私たちの行動を通して実現するべく、最先端のテクノロジーとものづくりによって未来に向けた価値創造に貢献するとともに、革新的な製品や技術開発に挑み続けるイノベーティブカンパニーとして「限りなき発展」を果たしてまいります。
皆様におかれましては、ここに紹介する新光電気グループの取り組みにご理解をいただき、さらなるご支援とご鞭撻をいただければ幸いに存じます。