自然共生

生物多様性の保全 化学物質管理

カテゴリーアイコン_自然共生.png 化学物質管理

化学物質は、人々の生活を便利にする反面、人の健康や生態系に大きな影響を与えるおそれがあります。一方で、電子部品等の製造には化学物質は必要不可欠です。新光電気グループ(国内)では、人や生態系に対する負の影響を低減するため、「化学物質等管理基準」を定め、化学物質を適正に管理・使用しています。あわせて、化学物質の使用量および排出量の削減にも取り組んでいます。

化学物質管理

製品の開発や製造で使用する化学物質は、PRTR制度※1に基づき取り扱い量や環境(大気、水、土壌)への排出量・移動量を管理しています。また、新たな化学物質を使用する際は、リスクアセスメントを実施し、環境への影響などのリスクを特定した上で適正な使用に努めています。

※1 『 特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律』で化学物質を扱う事業者に課せられた、化学物質の排出量・移動量を集計・公表する制度

製品含有化学物質管理

購入品の含有化学物質情報は、chemSHERPA®※2を用いて管理し、お客様からのご要求や、各種法規制に対応できる体制を構築しています。また、製品に有害物質を「入れない」対策として、部材系の主要お取引先を対象に製品含有化学物質管理システム(CMS:Chemical substances Management System)の構築をお願いするとともに、管理状況を確認する監査を定期的に実施し、不十分な点がある場合は、是正の要請と支援を行っています。
> サステナビリティレポート2024(製品含有化学物質の管理 p76)

※2 原材料の調達から完成品になるまでに関わる事業者全体で、製品に含有する化学物質情報を把握・伝達するためのデータ作成ツール

環境汚染防止対策の徹底

化学物質が自然環境上へ流出し環境汚染を引き起こすことがないよう、薬液等の漏洩防止対策や環境関連法規制・公害防止協定等の順守のための管理を徹底しています。
>サステナビリティレポート2024(環境リスクへの対応 p30)

化学物質使用量削減の取り組み

純水製造装置における薬品使用量削減

更北工場(長野市)では「連続再生純水装置」を導入し、薬品使用量の削減に取り組みました。
従来の純水製造装置では、取り除いた不要な成分が純水製造装置内のイオン交換樹脂に残るため、薬品を用いてそれを除去し、廃液として排出する必要がありました。「連続再生純水装置」では、イオン交換膜と電気を利用することで不要な成分を取り除くため、薬品を使用する必要が無くなりました。その結果、純水製造装置内の不要成分除去のための薬品や、廃液処理のための薬品も不要となりました。また薬品の使用量削減とともに、この装置からの廃液をゼロにすることができました。

【「連続再生式純水装置」導入による化学物質使用量削減効果(2023年度)】
・イオン交換樹脂再生時の薬品削減  薬品使用量:280 t/年→ゼロ
・廃液の廃水処理のための薬品削減  薬品使用量:72.6 t/年→ゼロ