SCROLL
2023年入社
開発部門 開発・研究
T.W.
大学時代の専攻は有機化学。現在勤務する新光開発センターは長野市内にあり、図書館などの公共施設や商業施設など県内の主な施設が集まっているため、長野での暮らしを快適に楽しんでいる。
大学時代は有機化学を専攻し、有機物の合成手法を開拓しながら、新たにできた化合物の各種特性を評価したり、結晶を作って観察したりしていました。新光電気を志望したのは、ものづくりとゲームが好きということに由来します。子どもの頃から年々目覚ましく進化を遂げるデバイスに感動しており、新たに出る機種が待ち遠しかったものです。その進化が半導体や電子部品の高性能化によるということで、半導体関連業界に興味を持つようになりました。
業界研究をするうちにこれからは後工程が特に重要になってくるだろうと考えるようになり、その領域で極めて高い技術を誇る新光電気を志望するに至りました。当社ならば、専攻で学んだ有機化学の知見を活かしながら実際にものづくりの技術開発に携わることで、日常の便利な電子機器の発展に大きく寄与できると考えました。
商品開発部では、既存商品とは異なる商品を開発して事業部へ移管することを目標に活動しており、私のグループは主にセラミックス商品の材料に関する開発を行っています。最近達成した仕事として、新規開発品のセラミックス試作品を割れずに焼き上げることに成功しました。これまでの商品とは大きく異なる構造であり、どこかに割れが発生してしまうことが常となり難儀でしたが、原因を突き詰めて対策を施したことで無事に焼き上げることができました。他の点でまだ課題は残っていますが、同じように解決できるものと信じて仕事に従事しています。
最初はどのような形態で社会実装されるのか予測できなかったものが、私や同僚のアイデアを基にして具体化されていくのは非常に興味深いです。他部門の開発の相談に乗り、自分の知見や経験からの意見で開発が進展した場合にもやりがいを感じます。
入社して実感したのは社員の方々の温かさです。開発で詰まってしまった際にも、上司や先輩にフォローしてもらい前に進めたことが多くあります。また他部門に依頼を出す場合にも快く協力が得られます。このような温かさは部内外でのコミュニケーションのハードルを下げ、チーム一丸となって開発を推し進める効果があると感じています。
また入社当初、研修やOJTを進める中で「熱意と元気がありそうだから」という理由で開発テーマを一つ任せてもらいました。リーダーとして活動する中で必要な調査や実験を主体的に考えて実施し、自らの成長につながったと思っています。
今後は企業の研究開発者として技術、知的財産、各種連携、および顧客想定に関するスキルを伸ばしたいです。これらのスキルを身につけることで、今の開発では何が足りていないかを再確認し、全体を俯瞰しながら開発を先導できるようになりたいと考えています。